予防歯科とは・・・・　　　

　まだまだ世の中に「予防歯科」という言葉が浸透していないと言うのが現実でしょう。臨床の場で特に感じるのは、「痛くなければ治療の必要はない」と思われている患者様がまだまだ多いと言う事です。歯周病は、痛みや苦痛を伴わずに病状が進行する事がほとんどないので、この事が歯周病を軽視し認識を遅らせる大きな原因だと思います。私自身歯科医になって二十数年が経過しましたが、以前に比べればずいぶんと御理解をしていただける方が増えたのは確かです。ｃ 中には、八十歳を過ぎてもまだまだ健康に注意し、「予防歯科」に力をいれてらっしゃる患者様もいらっしゃいます。また、当医院で歯周病を勉強されて予防をされるようになった患者様もたくさんいらしゃいます。

それでは「予防歯科」とは何をするのでしょうか？

①お口の中の状態を検査をしてどの様な問題点があるのかを調べる

　・精密検査or基本検査　(ポケットの深さや出血・排膿の有無・動揺度などを調べます）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　・パノラマＸ線写真　（お口の全体像を診ます）

　・デンタルＸ線写真　（個々の歯の状態を詳しく診ます）

　・口腔内模型　（歯並びなどを口腔外で調べます）　　　　　　　　　　etc

②上記の検査を元に悪い所を重点的にブラッシング指導

③歯垢が着かなくなったら歯石取り

④歯周病リスク・むし歯のリスクのチェック （薬品やテスターで試験をしてみる）

⑤より良い環境を維持する為に矯正治療、不適合な補綴物（かぶせ）をやりかえる

      ※症例や患者様の希望により多少内容は変わりますので御了承の程宜しくお願いします。

　歯医医院には歯が痛くなってから、そして痛い歯を痛い思いをして治療する。その為、痛い、恐い、ますます歯医者嫌いが進みます。そうならないように状態が悪くなる前にできる処置は必ずあるはずです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『予防したい』当歯科医院ではそう願う方のお手伝いを積極的に致します。また、歯を削ったり、抜いたりする治療は極力行ないたくありません。生涯、ご自身の歯で、しっかりお食事が出来るように歯を守るお手伝いをいたします。